●取りこぼし客が多いと整体店は傾くと言われてるのは本当でしょうか?,
こんにちわ,群馬の整体学校「高崎整体アカデミー」講師,井上です。
1.整体サロンの「取りこぼし」とは?
2.経営者にとっては、許せない大問題
3.お客さんの集中する時間帯は読めない
4.整体業界の慢性的な人手不足も原因
5.オーナーの心をつかむ取りこぼし客
なぜ整体院は取りこぼしが多いと売り上げがガクンと落ちるのか?
1.「取りこぼし」とは、スタッフ全員が施術に入っている満員状態で、せっかく来たお客さん(患者さま)を、お断りしてしまうことを言います。正直、雇われて働いている従業員スタッフ整体師にとっては、あまり重要ではない、「しょうがない」むしろ、(電話したり、ネット使ったり)ちゃんと予約してから来ない奴が悪い、自業自得ぐらいは平気で思っている業界です。が、1円でも売り上げを上げたい、そのために業務委託で人件費を削って、会社の義務逃れ偽装請負いまでしてるサロン経営者にとっては、顧客の「取りこぼし」は死活問題。せっかく手に入るはずだったお金をドブにすてているようなものになります。
経営者の取りこぼしと従業員のそれとの温度差
2.経営者にとって「取りこぼし」はものすごく大事な問題、従業員スタッフ整体師にとっては、何の興味もない、むしろ突発的な来客で、インターバルがパツパツ、予約が次の次の次まで入ってしまう、ほうが重大な問題です。どんな整体師だって連続、連チャンでやるのはキツイ、嫌だ、冗談顔だけにしろぐらいに避けたいものなのです。整体サロンオーナーは、従業員に対する義務は果たさないのに、売り上げに対しての執着は病的ですので、3時間ごとに今日の売り上げ状況を確認してきたりします。そして「取りこぼしの状況」を聞き、なんとかならなかったのか!と怒るのですが、お前が店来て施術しろよ,人足りないんだから。自分の店だろ?と誰もが思っています。
サロン業にとって「取りこぼし」は必ずある問題
3.サロン業をしていると、飛び込みの客を逃す「取りこぼし」の数が、必ず月に一定数発生するものです。つまりは「取りこぼし」が多ければ多いほど損している。やはり売り上げは店全体のムードに影響するからです。どうかするには、人員を増やす、キャパを多くするしかないのですが、これも繊細な問題で、スタッフが増えると稼げなくて辞めます(歩合制)、スタッフを減らすと取りこぼしで、見込み客へのアプローチが減る、イコール売り上げが下がる。バランスが難しいのです。一つは、お客さんの波が読みづらいこと、人員を集中して備えた時間帯に客がこなくて、薄いときに集中してしまうなどは、よくあることです。
取りこぼしから見える整体業界の慢性的人手不足
4.お客の「とりこぼし」は単純にスタッフを増やせばいいという問題ではないのです。その二つは、昨今、治療院サロン、リラクゼーションサロンの店舗が飽和状態になっていて、人材が不足しています。ネットのおかげで整体師という人たちの癖の強さが世に知れ渡り、募集をかけてもなかなか応募がこないのです。完全予約制にすれば、お客をただ帰すだけの応急手当にはなりすが、それは「予約の取りこぼし」につながります。一日、曜日、先月、去年のベッド稼働率などから想定して、シフトを配置するぐらいしかできない。整体院の独立開業を考えている人は、あらかじめ計画段階のうちから、こういことをシュミレーションしておくとよいです。知らないと知っているでは大きく違います。
取りこぼし客を悔しそうにしてると社長に好印象
5.お店のスタッフが全員出張ってる、ベッドが埋まっているときに限って、飛び込みの客がきます。マーフィーの法則です。整体学校は自分達を讃える場なので、こういう現実は教えてくれません。取りこぼしが多いと、オーナーはかなり不機嫌になります。オーナーに気に入られたければ「取りこぼしが!」と悔しそうに演技すると、点数が稼げます。たとえ心のなかで「こんな店潰れちまえ」と思っていてもです。ただし店の売り上げと自分の売り上げは別です。少ない日は、何がなんでも、なんとかして割引やサービス、おまけをして帰さず、待てそうなら待ってもらうのがプロの整体師です。
個人的な売り上げ収入をあげるために、取りこぼしをしたくない場合は、次回割引券や、予約特典をつけるのが有効です。後、これは私レベルのプロしかできない技ですが、ベッドを並べて一度に二人施術することもできます。今埋まってるから「ちょっとこれで、ご飯でも食べてきて」と二千円ぐらい渡すぐらいできて初めて整体師といえる職業です。一般論としては、客商売が、何もしないでそのまま帰すなんてのは、ありえないことですが、それが整体とも言えます。
クールで知的で実戦にめっぽう強いタイプの整体師を育てています。
……今日すべてのセラピストの施術が楽しく有意義なものでありますように。群馬で整体学校をお探しなら、独り立ちできるまで面倒を見る講師、あなたの夢を二人三脚で!井上でした。(‘-^*)/
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■|なぜ整体院は取りこぼしが多いと売り上げがガクンと落ちるのか?
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《著者紹介》高崎整体アカデミー井上 (C)高崎整体アカデミー メディア事業部編集 季刊「商業整体」コラム担当、治療院カルチャー専門、療術ライター。得意分野は「健康商法」「関係法規」「疑似科学ニセ医学」独特の「ため」「抜き」余韻を使う八式長押し4代目継承者。長年にわたり温浴,治療院,大手,激安,零細ひととおり現場経験した後、研究作業に戻りフィードバックの場として2011年「高崎整体ゼミ」を設立。今も全国に門下を排出している。⇒プロフィール
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